準備
Irrlichtを使ってゲームを制作するために環境を整えましょう。ここではWindows上でVisual C++ 2005を使用する場合の設定方法を紹介します。既にコンパイラをインストール済みであれば4.Irrlichtの設定 から読んでください。
目次
1.Visual C++ 2005のインストール
以下からVisual C++ 2005 Express Editionをダウンロードしてインストールしてください。Express Editionは無償で使えるコンパイラです。初期投資が必要ないので学習用途には最適です。
Visual C++ 2005 Express Edition 日本語版
2.Platform SDKのインストール
Visual C++をインストールしただけでは.NETアプリケーションしか作成できません。Irrlichtでは.NETバインドを使う場合を除き、基本的にPlatform SDKが必要になります。DirectX SDKはIrrlicht.dllのリビルドをするとき以外は必要ありません。
まず、"C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\VCProjectDefaults\corewin_express.vsprops"をテキストエディタで開き、次の文字列を修正します。
//修正前 AdditionalDependencies="kernel32.lib" //修正後 AdditionalDependencies="kernel32.lib user32.lib gdi32.lib winspool.lib comdlg32.lib advapi32.lib shell32.lib ole32.lib oleaut32.lib uuid.lib"
それから、"C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\VCWizards\AppWiz\Generic\Application\html\1041\AppSettings.htm"をテキストエディタで開き、441~444行目の先頭に"//"を追加しコメントアウトしてください。
// WIN_APP.disabled = true; // WIN_APP_LABEL.disabled = true; // DLL_APP.disabled = true; // DLL_APP_LABEL.disabled = true;
詳しくは下記リンクを参考のこと。
Visual C++ 2005 Express Edition と Microsoft Platform SDK を一緒に使う
3.サービスパックの適用
2007年4月現在、サービスパック1がリリースされていますので、これもインストールしましょう。ファイル名は"VS80sp1-KB926748-X86-INTL.exe"です。インストールには環境により数分から数時間かかります。覚悟してください。
Visual Studio 2005 Service Pack 1
Windows Vistaには追加で次のサービスパックもインストールしてください。
Visual Studio 2005 Service Pack 1 Update for Windows Vista
4.Irrlichtの設定
ここから、いよいよIrrlichtの設定をしていきます。公式からIrrlicht本体をダウンロードして、適当な場所に解凍してください。永続的に使うのであれば、デスクトップに放置するのは避けましょう。本チュートリアルではC:\irrlichtに置くものとします。
Irrlicht SDK
それでは、Visual C++を起動してください。Irrlichtライブラリへのパスを通します。[メニュー]-[ツール]-[オプション]をクリックしてください。
左のリストから[プロジェクトおよびソリューション]-[VC++ディレクトリ]を展開。右上のドロップダウンメニュー[ディレクトリを表示するプロジェクト]から[インクルード ファイル]を選択してください。表示されたディレクトリ一覧の一番下をクリックして、そこに先ほど解凍したIrrlicht SDKのincludeディレクトリを指定します。
同様に[ライブラリ ファイル]を選択し、Irrlicht SDKのlibディレクトリを指定します。このとき、指定するパスは各コンパイラに合わせる必要があります。
以上でコンパイラの設定が完了しました。
5.スケルトンプロジェクトの作成
ここからは、全チュートリアルの雛型になるプロジェクトの作成を行います。[メニュー]-[ファイル]-[新規作成]-[プロジェクト]を押してください。新しいプロジェクトが開かれます。
左の[プロジェクトの種類]から[Visual C++]-[Win32]を選択。右の[テンプレート]から[Win32 コンソール アプリケーション]を選択してください。プロジェクト名は[IrrTutorial0-5]とします。[OK]を押してください。
プロジェクトに含めるファイルの設定に入ります。[次へ]を押してください。
[アプリケーションの設定]-[アプリケーションの種類]から[コンソール アプリケーション]を選択。[追加のオプション]から[空のプロジェクト]を選択してください。その後、[完了]を押してプロジェクトウィザードを終了します。
IDE画面にIrrtutorial0-5のプロジェクトが展開されました。左側の[ソリューション エクスプローラ]から[IrrTutorial0-5]を選択。右クリックして[プロパティ]を押してください。
プロパティページの左上、構成から[すべての構成]を選択。左のツリーから[構成プロパティ]-[全般]を選んでください。右側の[プロジェクトの規定値]-[文字セット]を[マルチバイト文字を使用する]に変更して、OKを押してください。
以上で、プロジェクトの設定が完了しました。
6.ウィンドウの表示
作成したプロジェクトを使って、空のウィンドウを表示してみましょう。プロジェクトにmain.cppを追加します。IDE画面の[ソリューション エクスプローラ]から、[IrrTutorial0-5]-[ソースファイル]フォルダを選択。右クリックメニューより[追加]-[新しい項目...]を押してください。新しい項目ウィザードが表示されます。
左側のカテゴリより[Visual C++]を選択。右側のテンプレートから、[C++ ファイル(cpp)]を選んで下さい。ファイル名は[main.cpp]としておきましょう。[追加]を押してプロジェクトに登録します。
追加したmain.cppに、Irrlichtアプリケーションの雛型となる、以下のソースコードを書き込みます。
[メニュー]-[ビルド]-[ソリューションのビルド(F7)]を押してコンパイルしてみてください。もし、error PRJ0003が出てビルドが失敗するようなら、FAQから解決方法を参照してください。
[メニュー]-[デバッグ]-[デバッグ開始(F5)]を押して実行してみましょう。実行時エラーが出ると思います。これはIrrlicht.dllが見つからない時に起こります。
これを解決するために、c:\irrlicht\bin\Win32-VisualStudio\Irrlicht.dllをパスの通ったフォルダにコピーしましょう。今回はIrrTutorial0-5のフォルダにコピーすることにします。再度、デバッグ開始してみてください。群青色のウィンドウが表示されたら成功です。
以上でウォーミングアップを終わります。今後のチュートリアルでは、これを元にソースコードを書いていきます。また、コンソールウィンドウが気になる人は、消去方法をFAQ に載せていますので参照してください。
ソースコード
DOWNLOAD : IrrTutorial0-5.zip (Visual Studio 2005 Express)






